NV-FS70修理 第2回~電源基盤修理-その1

2010.1.3 (2009.10.18~不明)


このNV-FS70は「電源入らず」と説明があり、実際入手した時に確認すると、電源は入りませんでした。
まあ、病巣は電源でしょうね。という訳で早速電源を目指します。



とりあえず蓋を開けたのがこれ。見慣れたGメカですが、ヘッドクリーナーが付いていません。FS900にも付いてない事から、NV-BS900の下位機種で新快速メカ対応していないもの以降に付いた模様。まあいらないけど。



よく見てみると相当埃で汚れています。多分殆どメンテナンスしていなかったのでしょう。埃の付き方から、電源で熱せられて窓の部分から出た空気は左下方向に向かって流れたようです。ってメカの方に流れているって事?



スイッチング電源を分離し、眺めてみると、大元のヒューズが飛んでるではありませんか!
これでは電源が入るはずはありません。規格が書いて有りますが125V1.6A、手持ちにはありませんでしたので、秋葉原行って買う事にしました。



取りあえず直す前という事で写真を一枚。この時点で怪しい感じがします。なんか汚いですよね……。



どうせコンデンサは噴いてるだろうと思って全部外してみたら、案の定、特に1200μF20Vの2本が豪快に噴いていました。あと、噴いてこそいませんが、1μF200Vはパンパンに膨れ上がっています。防爆弁開放まで後一歩という所でした。間違いなく死んでるでしょう。



今度はコンデンサ外した後の電源基盤。2次側の更に向こうのは外していませんが、豪快に液漏れしていたのが分かると思います。兎に角ヌレヌレで、これでは何時ショートしてもおかしくありません。
ただ、これを掃除したら意外と綺麗になったのです。
三菱さんの機種みたいに裏側にまで電解液が回って基盤損傷、何て事にはなって居ませんでした。基盤は健在です。よかったよかった。



コンデンサを取り替えますのでいつもの様にコンデンサ表を載せておきます。
実は、あるブログでNV-FS70のコンデンサ表を載せていたので前もって買って置いたのですが、そのブログは閉鎖されてしまいました。セーフです。
予め買って置いたので直ぐにコンデンサ交換に掛かれました。感謝です。

No容量(μF)電圧(V)旧種新コンデンサの詳細備考
C8120250CE-(1次側)交換せず ※日本ケミコンKXJ(250V)に対応製品有り
C91200GM日本ケミコンKMG(1次側)105℃標準品。450V品を購入。
C144716GE日本ケミコンKZE(1次側)超低ESR。25V品を購入。
C1810050GEニチコンPW低ESR
C19120020CE PSX日本ケミコンKZE超低ESR。35V品を購入。
C20120020CE PSX日本ケミコンKZE超低ESR。35V品を購入。
C211050GEニチコンPW(M)低ESR。
C2268010FZXニチコンPW(M)低ESR。25V品を購入
C231050GEニチコンPW(M)低ESR。
C2410010GE日本ケミコンKZH超低ESR。16V品を購入
C2510010GE日本ケミコンKZH超低ESR。16V品を購入
C264716GE日本ケミコンKZE超低ESR。25V品を購入。
C274706.3HFZ日本ケミコンKZE超低ESR。16V品を購入。
C321016GE東信工業UTWRZ低ESR。50V品を購入。

取りあえず、一番出力側に近い一列は外していませんが、それ以外は交換しました。



これで取りあえず、噴いているコンデンサは一掃されたし、ヒューズを替えれば安心して電源を入れられる……。
と思い、ヒューズを交換して電源を繋いだら……。

パン! (ヒューズが飛ぶ音)
(;゚д゚) <ナゼ??

次回へ続く……。

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