NV-BS30S修理 第4回〜完了…と思いきや

2005.10.22

1, 固定ヘッドニコイチ診断

前回、修理完了かと思いきや最後に、
入った瞬間に再生しながらの早回し状態になって暫く回ると止まってしまう
という状況に陥りました。何処かのセンサーが逝かれてるのかと思い、チェックする事にしました。怪しいと踏んだのは赤丸で囲んだココ、コントロールトラックを読む固定ヘッドです。



コントロールトラックとは、録画時に一定の間隔で信号が記録され、それを再生時に読みとることでタイムカウンタを回したり3倍、標準モードを認識したりしているものです。(にがさんのHPから改変引用)

って事なので、コントロールトラックが読めなくなって、強制的に再生しながらの早送り状態になるのかなと思いました。

またまた、部品待ちのNV-SX10の1号機に協力してもらう事にしました。
両者の固定ヘッドを並べて写真を撮ってみました。



NV-BS30SとNV-SX10では形が違いました。そこで、NV-SX10のをNV-BS30Sに移してテストすると同時にNV-BS30SのもNV-SX10に移してみる事にしました。

結果。

NV-BS30S : 変化なし(異常動作のまま)
NV-SX10/1号機 : 変化なし(正常)
○| ̄|_


BS30Sの固定ヘッドから信号はきちんと出ているようです。
勿論、交換した固定ヘッドは元に戻しましたよ(笑)

2, シスコン(?)目視確認

ということになってくると、1, の固定ヘッドを制御するコンデンサか何かがイカれた(つまり噴いた)のかもね、と言うことで基盤などをチェックする事にしました。



赤丸で囲んだ所が固定ヘッドで、この固定ヘッドから黄色い丸で囲んだ2箇所に信号が出ています。ココにテスターを当ててケーブルが断線していないかどうかチェックしました。

結果。

抵抗0。よって断線なし。

断線という線が消えたので次はコンデンサを疑う事にしました。シスコン系基盤を起こして裏側を目視しました。



このように起こしています。そして、この基盤の向かって左側の映像関連の基盤も持ち上げてコンデンサを目視しました。

見た目噴いてるコンデンサは在りませんでした。

ここで基本に帰ってケーブルの挿し具合や配置を確認する事にしました。
中に、パターンが剥がれかけてるフレキケーブルを発見。幸い中側ではなく、コネクタに挿す部分だったので注意しながらコネクタに挿す事で何とか挿せました。
本当に断線させてしまうと厄介です。もしかしたら、このデッキのこの先の修理はとても慎重にかつ大変になるかもしれません。まだ、フレキの扱い等は慣れてませんからね・・・。

3, 復活!

慎重にケーブルをまとめて、それから外していたものを全て組み込みました。ついでに、SSブレーキアームを交換し、メインカムを止めている金属のリングを前々回飛ばしてしまっていたのでそれを取り付けました。



○ 品番 : VXL2088 (ビデオアツカイ)
○ 品番 : XUEV3VW (トメワ)

SSブレーキアームはビデオアツカイに名前が変わったようで、1個100円。トメワは1個20円。各5個買ったので合計600円でした。
ビデオアツカイは代表機種がNV-BS900ってありますね。これはNV-BS900を直せっていう神のお告げでしょうか(笑)。トメワは代表機種がNV-BS30S、つまり、この機種って事ですね。何となく嬉しいです。

その後、シスコン基盤を固定して、前面パネルを取り付け、火を入れてからテストテープを挿入。
正常動作した!!

正常動作したので、底面パネル、上蓋、サイドプレートを取り付けました。
修理成功



記念に棚(?)に入れてみました。画像は綺麗なんでNV-FS900が戻るまでメインで使って行きたいと思います。

しかし、一番最後に取り掛かったヤツが一番先に完全復活するとは・・・orz

そして、エピローグに行こうと思ったら……、砂嵐が発生したのでした。

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