NV-BS30S修理 第3回〜位相合わせ
2005.10.8〜2005.10.15
前回注文しておいた部品が届きました。紹介しましょう。

○ 品番 : VDG0574 (メインカムギヤ)
○ 品番 : VMX1079 (カット ワッシャー)
各100円で、カットワッシャーは5個購入したので合計600円なり。
1, 表のギアの位相合わせ
まずは、表から見て、黄色で囲んである部分の位相を合わせます。

注意する事は、ここの部分(トグロ状ギヤ)は赤丸で囲んであるアームを持ち上げた状態になってないと回らないという事です。
こんな状態(↓)になればOkです。

ちょっとボケて分かりにくいです。角度を変えてもう一枚。

黄色い囲んだ部分の印をそれぞれ合わせます。上段の黄色い丸の方は、ギアの丸印とトグロ状ギアの丸印を合わせてあります。下段の黄色い丸の方は、トグロ状ギアの出っ張り部分と小型ギアの丸印とを合わせてあります。 この機種の場合は位相がずれてる事は無かったので、この位置に持ってくるだけで済みました。
2, 裏のギアの位相合わせ
表のギアの位相を合わせた後、メカを裏返しにして、黄色い四角で囲んだ部分のギアの位相を合わせます。

下の写真に順番を示しました。

とりあえず、B以外のギアを取り外し、
1, @のギアを入れます。その時、黄色い丸で囲んだギアの穴(写真では上のギアが軸の影に隠れていますが、実際は2箇所あります)をシャーシの穴に合わせます。
2, Aのギアを入れます。黄色い丸で囲んだギアの穴をシャーシの穴と合わせかつ、左側の黄色い丸、小さい丸印を左についている金属のギアの穴と合わせます。
※ 但し、表から見て合わせます! 裏から見て金属ギアの穴と合わせると位相が合いません。この写真のように、金属ギアの裏についてる穴が外側を向いている様にして下さい。
3, Bのギアの穴を大体黄色い丸の位置に合わせます。
4, 弓状の部品を取り付けます。ギアのへこんだ部分とこの部品の出っ張った部分はピッタリ合います。
するとこの写真のようになるというわけです。
次に、写真を用意するのを忘れました(一番大事な所なのに・・・orz)が、リテーナハグルマとメインカムを組み込みます。リテーナハグルマは上記の@のギアの上に入れます。@のギアと同様ギアの穴とシャーシの穴をあわせ、かつ、Bのギアの黄色い丸印で囲んだ印とリテーナハグルマに付いてる印を合わせるようにします。
そして、メインカムをAのギアの上に入れます。メインカムもギアに付いてる穴とシャーシの穴を合わせます。そして左上(金属ギアの上(天側)についてるギア)のギアの印と合わせます。
正しく組み込まれていれば、リテーナハグルマとメインカム、共に上から除くとシャーシの穴と位置が合ってるはずなので、床が見えます(笑)。
正しく組み込まれてる事を確認したら、@のギア+リテーナハグルマの更に上から白いギアをはめ込みます。これも穴をシャーシの穴に合わせます。つまり、三重にシャーシの穴と合わせてる訳ですね。はめ込んだらVMX1079 (カット ワッシャー)で止めておくのを忘れずに。メインカムも、金属のリングで止めておきましょう。
更に黄色い丸で囲んでる所の様にそれぞれ位置合わせの印が合ってる事を確認します。

次にアームを取り付けます。コレも付けたら水色の丸で囲んだ部分、金属のリングで止めるのを忘れずに。更に黄色丸で囲んだ部分をきちんと組み合わせるのを忘れないようにしましょう。
尚、写真では、メインカムギヤの溝部分にモリブデングリスを塗ってませんが、破損したギアと同じように塗るのを忘れずに。
そして、ここまで終わったらセンタープーリーを付けます。センタープーリーをつけた後もVMX1079 (カット ワッシャー)で止めておきます。忘れると悲惨な事になります。

後は、組み込む部品もあとわずかなのでわけなく組めます。そして完成です。

3, 本体への組み込み
本体に組み込みます。前3箇所、後ろ1箇所ねじ止めします。

そして、下の写真がカセコンを入れる直前の状態です。配線がごちゃごちゃしてて大変なのでバラス前に必ず写真を撮って位置関係をチェックしておくと良いでしょう。そうすれば元に戻すのも楽です。

カセコンを入れるときには、前回示した方法でメカを動かして、テープ挿入状態かつハーフローディングアームが上がる直前の状態にしておいて、カセコンもテープ挿入状態にしてカセコンを挿入します。
4, テストラン
テストランをしてみると・・・・、
速射砲の様にテープが吐き出された!!
そこで、カセコンのセンサーが悪いのかと思い、正常にテープが入るNV-SX10の1号機 からカセコンを借りてニコイチ診断をしてみました。

左がNV-BS30Sのカセコン、右がNV-SX10の1号機のカセコン。BS30Sの方は基盤が上に付いていますが、これはおそらく、顔についてる窓がテープ挿入時や取り出し時に上下しますが、その時に信号を送る為に付いてるセンサーでしょう。
テストだけならセンサーが無くても出来るのでNV-SX10 1号機のを借りてやってみました。
結果は変わらず○| ̄|_
まさかと思って、カセコンを取り外し、位相合わせを最初からやってみました。すると、
直った
原因は、"2, 裏のギアの位相あわせ"で示した、
※ 但し、表から見て合わせます! 裏から見て金属ギアの穴と合わせると位相が合いません。この写真のように、金属ギアの裏についてる穴が外側を向いている様にして下さい。
を守ってなかったからですね。裏から見て合わせていたからでした。
これで復活かと思ったら、ビデオがきちんと入って回るのはいいが、どのビデオも、
入った瞬間に再生しながらの早回し状態になって暫く回ると止まってしまう
標準、3倍、VHS、S-VHS、録画防止爪が折れてても折れて無くても、どの状態でも起こります。因みに暫く回った後止まりますが、その後、録画を押そうが再生を押そうが早送り押そうが巻き戻しを押そうが同じ状態になって再び止まります。
なんて状態になりました。何処かのセンサーが逝かれて、テープの状態が読めていないんだと思います。
次回はその原因を突き止めていきたいと思います。
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