NV-BX25 2号機修理 第4回〜S-721Hのテスト
2008.10.13
もう私、成瀬川はジャンクビデオの修理などやめてしまっただろう、みんなきっとそう思ったでしょう(笑)。それだけの間隔を開けていたのだから仕方の無い事です。
でもきちんと忘れずに居ました。どうしてもコンデンサばかり気になって動けないなんて状態でしたので。
で、今回は大きな事をやった訳ではなく、前回の最後に残った課題、プレッシャーローラー(ピンチローラー)の掃除と言う事で、まずはネットを徘徊して情報を集める事にしました。というのは研磨以外に方法は無いのかと思ったからです。
で、ある所で見つけた情報。
「テープ走行系すべてに適したノンアルコール性ヘッドクリーナー、クリーニング機能だけでなく、テープヘッド、ピンチローラーなどにずば抜けた浸透力があり、劣化して硬くなったゴムを再生し弾力性を復活させる優れもの」
そんな凄いものがあるんですか。うーん、ではNV-BX25のピンチローラーを思い出してください。

第1回の時に撮った写真です。なんて素敵なテカリ具合!感嘆文の時は英語ではHowでしたっけ?Whatでしたっけ?……って関係ないですね。それより驚いたのは、このデッキ、修理始めてまる3年経っている!とっとと終わらせろよ、って天の声ですね。
で、あるサイトを見てみたら、ピンチローラーを拭いたら、拭いた綿棒が真っ黒になってみるみる汚れが落ちていく!との事。しかも、使い勝手が良くらしくて直ぐに売り切れるなんて情報まで入ってきました。これはもしかして研磨しなくてもいけるのではないか、と希望をもってヨドバシカメラの新宿店に会に行きました。
で、実際に買いました。

まるで危ない廃棄物みたいに何重にも梱包されています。値段は¥2,940(税込)。
色々期待させる注意書きが書いてあり、いきなりNV-BX25からプレッシャーローラー抜き取ってやってみたい気分にさせられましたが、そういう時こそ一呼吸置く必要があると思いました。
という訳で、NV-FS900を修理に出して交換されたプレッシャーローラーが余っていたので、これを磨いてテストしてみることにしました。汚れが取れ、ゴムの弾力が戻れば大成功、という事で、蓋を開けてみると、
有機塩素系化合物のような臭い。クロロホルムに近いか?
しかし、クロロホルムはゴムを溶かすので違う事は確かだけど、ずっと嗅いでると倒れる事間違い無しです。またこれは可燃物な(因みにクロロホルムは不燃)ので、近くで火は使わないようにしましょう。
で、やってみた。before afterコンテスト〜
( ゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
_, ._
(;゚ Д゚) …!?
テープの通ってない所は確かに弾力戻った感じでしたが、肝心なテープの磁性体がべったり付いた所はあんまり落ちず……
しかも(汚れが落ちなかった訳だから)綿棒もあんまり黒くならず……
NV-BX25のプレッシャーローラーはもっとヒドイので、やっぱり研磨しか無い事が分かりましたorz
でも、S-721Hの活躍の場は有りそうです、ここまで酷くないプレッシャーローラーとか、紙粉まみれのプリンタのローラーとか、あとは研磨したプレッシャーローラーを仕上げるような時に使えそうです。
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