SL-5修理 その3
2017.12.30
最初の回の最後に、交換すべきものはゴムベルトとコンデンサと書きました。ゴムベルトはいつもの電機屋に注文をしましたが供給終了を理由に云々というところで止まっていましたね?
で、ワンオフで出そうか迷っていた事を書きましたが、そんな事をせずとも、ゴムベルトと言えば秋葉原に「千石電商」さんという汎用品でしたらゴムベルト売っていましたので先ずは測ってそれから買いに行きました。
それ以前に10年も放置するなよw
10年の年月でこのプレーヤーはどうなったのかを先に書いておきます。
・ LP盤をセットしてstartを押してもEP盤の所まで針が移動してそこで針が降りる。
・ うまくLP盤所定の位置に針が降りたとしても、針が飛びまくってレコードにとってとても危険な状態。
・ 2番目のと被るけど、針圧が異常に軽い。音が割れまくる。
とこんな状態になってしまっていて、危なっかしくてレコードを再生出来ない状態になっていました。しかしレコードを聴く為には何とかしなければなりません。 で、機会を作って千石電商さんへ行ったのでした。
それで買ってきたゴムベルトがこれ。

左が新品、右が古い物です。古い方は伸びている上に癖がついていて、これが滑っている事で針が動かなかったりするんですね。
だからゴムベルトを使うなと何度言えば……
そんな訳で早速交換します。交換自体はすごく簡単で1分有れば出来てしまいます。

これで完全に動く様になったね! おめでとう!!
と言いたいところですが、症状自体全く緩和せず
何故? 何故? 何故? 何故? 何故?
滑車を掃除してしばらく回し、更に慣らすためにしばらく放置しても駄目。
レコードを掛ければ針が動かないか動いても所定の位置に降りない。降りても針が飛びまくる。
という状態は全く改善されません。
となるとゴム以外にも悪くなっている部分が有る筈だという事になりますので、全体をくまなく見ると……、
!
見付けちゃいました。ここです。


以上2カ所のプラスチック部品が割れていました。両方ともシャフトを移動したり力を伝えたりとかいう、針を動かす為の生命線の場所ですね。そこの部品が割れている為伝えるべき力が逃げてしまい、誤作動を繰り返したり正しい針圧をレコードに伝えたり出来ない状態になっているんです。
こうなってしまったらワンオフで作ってもらうか諦めるかの選択になりますが……
諦めました。
よってこの修理はここで終了になります。
<<後日談>>
直せる方がいる事を期待してオークションに出しました(結果はすぐに売れました)。
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