NV-FS900修理 おまけ その3
〜 スイッチング電源メンテナンス 〜
2009.1.13
1, 前回書き忘れ
おまけ第2回の記事で、HAPPY NEW YEARの表示について触れましたが、新年があったって事はその前に旧年中の大掃除があったわけです(笑)。その時に中を開けて簡単に掃除しました。
NV-FS900はオークションで落としたのが2005年10月1日、そして同20日より前には修理に出しています。つまり、まる3年経っています。時の流れは早いですねっ。
で、その3年間、使用頻度はそんなに高くなかったから、というのもありますが、ノーメンテでした。いくらあんまり使ってなかったからって、チューナーとしてはバリバリ使っていたわけですし、そろそろ開けて掃除しないと、って思っていました。
てな訳で大掃除の時に中を開けて掃除しましたっ。
○ ピンチローラー周りのゴミ掃除(磁性体(?)のカスが溜まるって話はよく聞きますよね)
○ ピンチローラーの掃除
○ その他掃除
をやりました。ピンチローラーの劣化は殆ど進んでおらず、ピンチローラーを取り外して、S-721Hを含ませたティッシュで拭いたあと、S-721Hを含ませた綿棒で拭き、仕上げました。新品同様です。
これでまた安心して使えるようになりました。
2, スイッチング電源のメンテナンス
何度も言ってますが、前回メーカー修理をした時はありましたが、もう電源基盤はなくなっているかと思います。電源基盤が飛んでしまったらNV-FS900は終わり、なんて事にならないようにきっちりと対策をしておこうと思っていました。
特にNV-SB1000Wの電源基盤のメンテをしてから、NV-FS900もいけるのでは?と思うようになりました。SB1000Wの異音(発振音??)の問題は未解決ですが、それでも、低ESRコンデンサをかなり集められた、っていうのは大きいと思います。
MKKさんのサイトで注意書きとしてありました、
「高周波平滑のため低インピーダンス品でなければなりません。」
というのをしっかり守り、秋葉原へ買いだしに行ったり、それでも手に入らなかったものは通販で手に入れたりしました。
まずはコンデンサの表を
No | 容量(μF) | 電圧(V) | 新コンデンサの詳細 | 備考 |
C8 | 120 | 250 | 今回は交換せず | (1次側)日本ケミコンKXJ、KXGシリーズに対応品有 |
C9 | 1 | 100 | 今回は交換せず | (1次側)ニチコンPWシリーズに対応製品あり。 |
C13 | 47 | 16 | 日本ケミコンKZE | (1次側)25V品を購入 |
C17 | 56 | 50 | 日本ケミコンKZE | |
C18 | 27 | 50 | 日本ケミコンLXV | 100V品を購入 |
C19 | 82 | 35 | 日本ケミコンKZE | 63V品を購入 |
C20 | 560 | 16 | ニチコンPW(M) | 25V品を購入 |
C21 | 330 | 16 | 日本ケミコンKZH | 25V品を購入 |
C22 | 470 | 10 | 日本ケミコンKZE | 16V品を購入 |
C23 | 470 | 6.3 | 日本ケミコンKZE | 16V品を購入 |
C25 | 100 | 16 | 日本ケミコンKZH | |
C26 | 330 | 20 | 日本ケミコンKZH | 25V品を購入 |
C27 | 56 | 6.3 | 日本ケミコンKZE | 50V品を購入 |
C29 | 10 | 50 | ニチコンPW(M) | |
C30 | 100 | 6.3 | 日本ケミコンKZH | 16V品を購入 |
C31 | 56 | 6.3 | 日本ケミコンKZE | 50V品を購入 |
C32 | 100 | 6.3 | 日本ケミコンKZH | 16V品を購入 |
C33 | 100 | 16 | 日本ケミコンKZH | |
C35 | 10 | 16 | 東信工業UTWRZ | 50V品を購入 |
とこの様になりました。KXJ(KXG)やPW100Vは手に入れる手段が無かったので今回は見送りました。但し、ロット買いなら手に入れられるので、特に120μF250VのKXJは今の所電源を開けたデッキには全てに使われていて、50個ロットを買っても使い道あるからチャンスがあれば注文を出そうかと思います。
という訳で、この電源のコンデンサの入手難易度はかなり高いと思った方がいいです。

秋葉原の店舗やストックで持っていたものを並べてみました。56μFはNV-SB1000Wの電源修理の時に入手したものです。サインペンは大きさの比較用です。

一方こちらは店頭では入手不可能で、ロット買いや通販で注文したものです。1200μF35V品はNV-FS900では使いませんが、将来、NV-FS70を入手した時の為に一緒に注文しておいたものです、大きいです。1200μF35Vや82μF耐圧各種のものは有りそうで無いんです。
また27μFは、この容量自体、56μFと同様なかなか無い特殊容量のコンデンサです。マルツパーツの通販にあった時には驚きましたっ。

コンデンサを張り替えました。かなり綺麗に出来たと思います。27μFが大きかったので周りと干渉しましたが、隣の56μFの足を工夫する事によって、倒したりせずにきちんと入れられました。
どのコンデンサもきちんと立っている、という風に仕上げたかったので満足です。
後ろのケースに入っているのは古いコンデンサ。このデッキを入手した時正常動作していたので、まだ生きていますが、抜き取る時に確認したら半分位噴いていて、死ぬのは時間の問題でした。

角度を変えてもう一枚。2次側の中央に27μFが鎮座しています。元のヤツはすごく細いコンデンサでしたが(笑)。
とにかく、入手困難な、27、56、82、とどれも交換できて満足です。
し・か・し・
テストが出来ないんですっ。わざわざ正常動作しているNV-FS900を分解してやるのもなんだかなぁ……。
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