八丈島にB767が飛んだらイイナ

2006.8.27

● きっかけ

東京-八丈島間の航空便は2005年10月よりB-737-400型機、通称「アイランドドルフィン」の引退に伴い、エアバスA320型機B-737-500型機(スーパードルフィン)による運行となりました。
アイランドドルフィンの座席数が168席なのに対し、A320はアイランドドルフィンとほぼ同じ166席、そしてスーパードルフィンが126又は133席です。その為一日当たりの提供座席数が672席から584席へ88席分減り、しかもうち一便は大島経由となったため飛行機で八丈島へ行くのは厳しくなったと言ってもいい※1でしょう。

その影響はお盆の帰省ラッシュ、Uターンラッシュの時にモロに出ました。

○ まず予約の段階で航空券を取るのが非常に難しくなった(特に直行便)
○ 東海汽船または4便いずれかの便が欠航すると空席待ちで溢れる
○ 全国何処もラッシュなので臨時便が期待出来ない。来たとしてもB737-500型機

今年は台風の為海が荒れ、東海汽船が2日間欠航しました。その影響で空港には空席待ちの人で溢れ、しかも臨時便は来ない。何日も帰れない人もいたようです。

こんな時、中型機が八丈島に着陸してくれれば……、と思いました。そんな単純な想いがこんなページを作ろうと思ったきっかけです。

※1 大島経由便設立は、東京から八丈島に来ようとする人にとっては不便だが、伊豆諸島間の移動、特に北部伊豆諸島と南部伊豆諸島間の移動手段がヘリコプターしか無く不便だった為大島-八丈島便の設立は島民の悲願であった事は忘れてはなりません。


● 問題

1, B767を飛ばすのに見合うだけの客数が望めるのか?
2, B767を飛ばすより、A320やB737-500を1〜2便増やした方が良いのでは?
3, 島民がその事を望むのか?
4, そもそもB767が離着陸出来るのか?

これらが大きな問題点かと思います。1, に関しては、ピーク時の8月と3月。この時に限れば客数は望めるのではないでしょうか。つまり、この時にB767に飛んでもらいたいのです。ANAのHPで見てみるとこの時期は×印(空席待ちも不可能)や▲印(空席待ち)ばかりで需要に供給が追いついていない状況です。他の時はそうでもなく、平均で60%位のようです。

こんな話があります。繁忙期に仕事を沢山こなすことによって閑散期も仕事を頂ける様になる、と。

観光客が減り続けていますが(2006年は上昇に転じた月もあるようです)、これは、航空機のチケットが取りにくいという事も無関係ではないような気がします。

2, については確かにそうです。現状のまま便数を増やす、そうやることによって客を捌く。ジェット化の前でさえ1日6便捌いていた時がありますし、空港の処理能力の面でも1〜2便増やした所で八丈島空港の処理能力は飽和状態にはならないでしょう。しかしあえてB767を考えたのは、より大きな機体となれば一度に大量の客を運べるという事です。あとはイメージの問題もあります。
A320やB737は機体がとても小さくインパクトが弱いです(世界的に主力機なのですが……)。しかし、B767が降りられる空港を持ってる島、となると……?という訳です。

3, については当HPを島民の方がご覧になっていたら意見を頂ければ、と思います。

4, については、実際に空港の方に聞いてみました。「現状では出来ない」というのが答えです。
下記のデータから見ると滑走路の長さは足りてるので出来そうな感じですが滑走路の幅が足りない旋回時に問題がある等の理由で出来ないそうです。よって実現には空港の拡張工事が必要という事になります。

そんな訳で「プラス10000プロジェクト」のようにいきなり"企画"としてやるのではなく、色んな意見を聞いたり勉強したりしたいので「八丈島にB767を飛ばそう」ではなく、「八丈島にB767が飛んだらイイナ」という題名にしました。もし賛同が多ければ正式な運動にしていきたいと思います。


● データ

B767-300(76S)のデータ(ANAのHPより引用)
座席数279(Sシート:12)最大離陸重量131トン
全  長54.9m離陸滑走距離1,660m
全  幅47.6m着陸滑走距離1,650m
全  高15.9mエンジン形式名CF6-80C2B2
巡航速度880km/hエンジン推力23,500kg×2基
航続距離3,370km燃料搭載量46kl
最大運用高度13,100m

エアバスA320のデータ(ANAのHPより引用)
座席数166最大離陸重量67トン
全  長37.6m離陸滑走距離1,650m
全  幅34.1m着陸滑走距離1,550m
全  高11.8mエンジン形式名CFM56-5-A1
巡航速度840km/hエンジン推力11,340kg×2基
航続距離2,380km燃料搭載量24kl
最大運用高度11,900m

八丈島空港のデータ(Wikipediaより引用)
空港種別公共運営者
開港日1927年運用時間8:00〜18:00(JST)
受け持ち八丈島海抜92m
位置北緯33度06分54秒
東経139度47分09秒
滑走路2,000m(舗装)

時刻表(2006年8月現在)
八丈島着便八丈島発便
便名使用機体時刻(羽田発-八丈島着)便名使用機体時刻(八丈島発-羽田着)
ANA821A3207:40-8:30ANA822A3209:05-9:55
ANA823B73510:30-11:20ANA850
&844
B73511:55-12:35(大島着)
(大島発)13:05-13:35
ANA843
&849
B73513:25-14:00(大島着)
(大島発)14:30-15:05
ANA826B73516:00-16:45
ANA829A32016:05-16:55ANA830A32017:30-18:15

● バナー

バナーを作りました。直リンでもお持ち帰りでも結構です。


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