八丈島は伊豆七島最南端にあります(伊豆諸島の最南端ではありません、それは鳥島の南にある孀婦岩(そうふいわ:鳥島の南75km/東京から南658.4km、北緯29度49分・東経140度21分)です)。
左図にあるように東京の真南287km(291kmと書いてあるものもあります、多分計測する場所の違いだと思います)に位置し、緯度は室戸岬や長崎の佐世保と同じ位置にあります。但し、黒潮の本流上にあるので(室戸岬や佐世保に比べて海洋性の色が強く、)非常に暖かい気候です。
気候は高温多湿で亜熱帯性です、特に夏は平均湿度は80%を超え、25℃を越えると"汗を掻いたら蒸発しない"と感じます。島には実際にフェニックス等亜熱帯性の植物が多く、ヘゴシダの北限自生地でもあります。
年平均気温は18.3℃、年平均降水量は3100mm3以上です。夏でも気温が31℃を越えることはめったに有りません、冬でも5℃を下回ることはあまりありません。よって雪はほとんど降りませんが、それだけに、八丈富士の冠雪は絵になるそうです。

面積は69.5(小島を入れると72.6)km2、人口は9100人余りで、最近は過疎化が進んでいます。
島の産業は平成12年で、第一次産業が19.1%、第二次産業が19.9%、第三次産業が60.9%、その他が0.1%です。東京都全体で第一次産業は0.5%程度なので、八丈島がいかに農林水産業が盛んかわかります 。生産金額では花き園芸品が80%以上を占めています。しかし、水稲が0.1%あり伊豆諸島で唯一米が取れるところであることは特筆すべきことであります。
また、周りを海に囲まれているため漁業も農林業に負けないほど盛んで、漁獲高は主にカツオ、マグロ、カジキ、ハマダイ、アオダイ、ムロアジで占められています。残念なことに、最近は特産品のとびうおがあまり獲れないようです。
第二次産業はくさや、黄八丈、焼酎、農畜産物加工品の生産で、地域密着型産業になっています。
第三次産業は主に観光で観光客消費額は年間およそ40億円(平成13年)にのぼります。来島者数は年間およそ15.7万人(平成14年)で殆どは空路を利用します。


八丈島の紋章です。

町の木はフェニックスです。

町の花はストレチアです。

町の鳥はアカコッコです。

町の魚はハルトビです。