コラム004
Pioneer製カセットデッキ T-D7 を購入しました その1(外観編)
2008.1.2
2007年末にPioneer製3ヘッドカセットデッキのT-D7を購入しました。一旦は購入する事をやめた機種でありますが(修理ページのT-1100Sの項を参照)、最近になって、デジタル音楽全盛の今でも3ヘッドのデッキを生産し続けている事はなかなか出来ない事であり、更にこれからもカセットデッキを作りつづけていて欲しいとの願いを込めて購入しようと思ったのが2006年末頃でした。
その他、私の持っているテープの中にはとてもヒスノイズの多いものやノイズ自体は低くても録音レベルがかなり低く(ピーク時に-10dB程度)てノイズに隠れてしまうもの、さらには私が生まれた頃からあるようなテープの中にはあまりいいデッキで録音されていないな、と思われるものがあり明らかに高音域が減衰しているテープがあったりしたので、そういうものを再生するのにも、T-D7の力が必要だと感じていました。
その力とは、
○ デジタルノイズリダクション
○ FLEXシステム
の2つです。これの威力がどれくらいあるのか知りたかったのです。

少しずつお金を貯めていき、2007年12月に貯まり切ったので早速近所のヨドバシカメラで買ってまいりました。店頭在庫があるとの事だったので全く待つ事はありませんでした。値段は51,900円なり。定価が68,250円なので、なんだこの値引き(笑)。
因みに箱はそんなに大きくありません。

箱を開けてみるとこの通り。デッキ本体と説明書などが入った袋が入っているだけです。過剰包装されていないため後が楽でした。

箱から出して包装を解いて、本体とのご対面。5kgという重量はかなり軽く感じました。
電源ケーブルが太く、かつ着脱式でないのがいいですね。因みにT-1100Sと似たような感じのケーブルです。極性表示有。
また、天板を叩いてみると、T-1100SやSL-PS70のように、防振にはきちんと気を使ってる感じがする音がしました。その辺がEQ580Aとは違いました。

後面からの写真です。RCA端子はT-1100S同様に金メッキされていて高級感あります。また、パイオニア製の他機器とシンクロさせる為のコントロール端子や、デジタル入出力端子があります。残念ながらパイオニア製品は他にはT-1100Sしかないし、光ケーブルも持っていないので、RCA端子以外使う事はないかと思います。

下側も撮影してみました。どうしてもT-1100Sとの比較になってしまいますが、T-1100Sは銅版で出来ているのに対しT-D7は普通の鉄板プレスです。その辺が物凄くコストを掛けて作ったT-1100Sに比べて劣ってしまいます。
但し、インシュレーターはきちんとしたのが付いていて、その辺の心配はいらなそうです(インシュの品質まではわかりませんが)。

オーディオラックに仮組みしてみました。T-1100Sとのツーショットです。やはりT-D7の方が新しいため輝いています。T-1100Sは色あせています。元々こういった色なのかもですが。
この時点で色々なボタンを押して比較してみます。やはりT-1100Sの方が何から何まで勝ります。定価120,000円でかつ採算の取れなかったと言われるT-1100Sと定価68,250円のT-D7ではそういった細かい所では勝負にならない のは仕方の無い所です。
何気にメーカーロゴが変わっている所にも注目です(笑)。

ヘッド周りです。シングルキャプスタンの3ヘッドです。特にこのヘッドは名付けられていなかったと思います。蓋側のカセットデッキ受けがちょっと安っぽい感じがしました。

こちらはT-1100SのFTAヘッドとヘッド周り。デュアルキャプスタン3ヘッドです。全体的に重厚でいい感じですね。
とまあT-1100Sとの比較になってしまうと全く勝負にならないT-D7ですが、その事を分かっていての購入ですし、先に書いたデジタルNRやFLEXを使うことが目的であり、パイオニアを応援する意味もあるので買わなければ良かった、等と言う事は全くありません。
次回は実際に使用してみてのレポートをしていきます。
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